ここ手術病床の病床灯はアーム式ブラケットが１台だけです。しかし、実際に入院して生活してみるとなかなか便利なものです。調光機能があればより良かったのですが、それでも、動けない人でも枕元から調整できる点は勿論。夜間検診の際は壁際いに向けたり、普段も枕元のみ、手元のみ、机の上のみといった形で光源位置を変えることによって集団生活での隣人への配慮が出来ます。夜間の灯は一灯でも眠りを妨げてしまいますが、アーム式ブラケットは隣人にも優しい灯なのです。
斜め向かいの方が退院したため、窓際へ病床を移動しました。昼の光と風が感じられるだけでまるで空間と気持ちが違います。極力人工的で無く、より気持ちの良い場所にいたいという想いが私の空間デザインの原点であったことを思い出す引越しでした。
手術は成功しました。私の場合はMRI検査から手術まで一ヵ月弱あり最新の形状は不明でしたが、開いてみると典型的なもので相当量を切除しました。驚くべきは医療技術と先生の腕です。傷口は3針縫う程度。どうやってそこから多量のヘルニアを切除したのか？いつしたのか？（全身麻酔のため、気付いたら病床でした）。何はともあれ石崎先生、ありがとうございました。