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橘寺の光
2018.02.24
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橘寺本堂は、日本座敷内においての光は障子を通してほんのり明るく忍びこみ、鈍い間接光が明度の弱い砂壁や経年で黒ずんだ柱に反射し、奥に行けば行くほど覚束無い仄暗さへと変化していく。通常仏像はその覚束無い光の中に祀られていて、現代では正面からの人工照明で対峙した際の表情を魅せてくれることが多い。橘寺本堂の本尊聖徳太子像は奥座敷に祀られているにも関わらず両側からの障子を通過した間接光で、見るに人工照明を必要としない不思議なお堂です。写真は岡寺弥勒菩薩像の前に居られる強烈な侘びを纏う地蔵です。
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