diary / 日記

藤森昭信展

2018.08.12
藤森昭信展藤森照信さんは、手でつくる建築の実物を示してくれた学生時代から大好きな建築家の一人です。今回、私の故郷にある氏の代表建築である秋野不矩美術館にて展示会が行われた。原初的な感覚で選択された土、木、藁を中心とした自然素材とそれに合う銅板や川砂、藤ござの表層への採用は、感覚と感性を思考から離さずに用いることで、建築を新しく作ることの正当性を表現している様に見える。ものづくりはやはり、何らか作るに正当なものでなければならない。そして、狭小空間で繰り返される考察が空間デザイナーとしての鍛錬とばかり、世界中で多くの茶室空間を生み出しているという行動力も素晴らしいものでした。