光のはなし
永遠に続くアンビエンス。凝視や解釈でモノを観るのでは無く、ただ漂い続けて感じるのもいい。堂島フォーラム千住博&チームラボにて。
奈良のお盆のハイライトである東大寺大仏殿万灯供養会へ。光の点景美の定石とも言える、”低位置、低色温度である複数の一定輝度の揺らぐ光”を視野角内にこれだけ目にすることは、日常の中では殆ど無い事です。圧倒的スケールの大仏殿の古美と鈍い銅と金色の反射、点景の万灯は、昔も今も変わらない光の魅力を最大限に感じさせてくれます。万灯供養絵は一段と光が好きになれる私にとってとても有難い瞬間です。
浮見堂は奈良を代表する水辺の景色です。ウォーターフロントと光は非常に相性が良く、光の点景は水面に映り込み、暗闇の中でより一層光の存在を感じる事が出来ます。船の上にはぶら提灯が灯され、低輝度の光は2200-2400K程度の低色温度で灯され、しっかりと工夫が成されています。水面を移動する光はまるで御霊の様です。