diary / 日記

五感病院では、隣人の寝息、体臭、お年寄りの尿の匂い、以前記述した照明の明るさ、届くことのない昼光、廊下の物音、奇声、などの五感を刺激する不快な事象が非常に多く、とてもストレスが溜まります。それを一層してくれるのが外光や外の空気なのですが、リハビリ棟に移ってからは残念ながら窓際の病床ではなくなってしまいました。こうした状況に居ると、五感を考えることがデザインの仕事であることを改めて感じる事が出来ます。五感で鋭く捉える感性を持ち(敏感)つつ、心はストレスで揺らぐ事が無い様コントロールしたい(鈍感)という矛盾が悩ましい限りです。