奈良のはなし

浄瑠璃寺

2017.11.23
浄瑠璃寺リハビリ歩行を兼ねて晩秋の浄瑠璃寺へ。中心の池中央には小島があり、東に薬師如来を安置する三重塔、西に阿弥陀如来を安置する本堂が位置する伽藍配置の美しい庭を有しています。里山の静けさ、秋の色彩、本堂の建築柱と阿弥陀如来の醸し出す佇まいに心を奪われるお寺です。本堂がこんがら童子の大変愛らし姿に加え、新春にお目見えする吉祥天女も非常に楽しみです。写真は東方対岸からの本堂。
疎外マルクスの疎外という概念。仕事を通じて感じたことがある人も多いと思います。私も20代の頃この疎外に遭遇していました。自らの生産物が外化してしまい自身の労働が敵対した形になる。デザインの仕事が自分と敵対し、自身や社会の幸福と逆行してしまった時期がありました。それでは他社への贈与もままならないはずです。写真は法蓮町の野神の石。
禅定いよいよ明日から入院です。向こう一か月行くことが出来なくなるので、手術成功を祈願して夕方の二月堂に参拝しました。ここは私にとって六波羅蜜でいう禅定の様に、日常の自分を鎮めてくれる場所です。これからも奈良で二月堂のそばで生きていけます様に。