光のはなし

二月堂吊提灯2

2015.05.25
二月堂吊提灯2

東大寺二月堂の南面、北面に並ぶ吊提灯。Φ1500mmくらいある大きな提灯が象徴的に夜の二月堂を灯します。神社仏閣における吊提灯自体は珍しいものではありませんが、発光部がここまで大きく、連なった配置をしているものは非常に珍しく、二月堂の象徴とも言えます。直下GLは6-8lx程度の仄かな明るさです。光の大玉が中に浮いている。その様な光景です。

二月堂吊提灯1

2015.05.15
二月堂吊提灯1

東大寺二月堂の正面西側に並ぶ吊提灯。500mmピッチで連なる様は迫力満点で、お堂正面に光の結界を創っている様です。この吊提灯の下が高欄を設けた吹き放ちの舞台となります。お水取りで練行衆と呼ばれる選ばれた11名の僧達がおたいまつを突き出し、駆け抜けるのがこの吊行燈の下になります。おたいまつでは、強い炎がこの場所を埋め尽くしますが、普段の二月堂にも洗練された吊行燈の光があります。

雨の石畳

2015.05.15
雨の石畳

東大寺二月堂に向かう参道。全般拡散配光のナトリウムのポール灯。直下8lx程度の心地よい暗さと色温度は土壁の風情を浮かび上がらせる抜群の相性ですが、雨上りの石畳は特に秀逸な光景を魅せてくれます。この景色は、ベネチアやグラナダなど海外の都でも何度か体験した光景です。雨上りの石畳とナトリウムは世界中の都で感動の景色を生み出しています。