建築のはなし
大化改新の談合が行われた談らい山へ。冷えた空気を纏う山里の社寺はこの季節に訪れたい空間です。澄んだ空気と共に光や音に時の気配を感じる事が出来ます。
立春が過ぎ暦の上では魚氷に上る季節。未だ寒い山深き聖林寺へ。十一面観音菩薩は量感のある上半身と滑らかな指先が両性の美を感じさせてくれる作品です。
視点の中心には水平線の青とが空の青が溶け込み、その世界は闇の向こうにサバンナの様に光を帯び、輝く四角として存在する。遠くから響く怒号の様な海鳴りと共に。建築にはその場を代表するハイライトの光景がある。江浦測候所にて青が溶け込む四角い光に出逢う。