diary / 日記とお知らせ

龍吟庵

2014.11.02
龍吟庵

東福寺の枯山水庭園”龍吟庵”。作庭は重森三玲氏です。龍が海から顔を出して黒雲に乗って昇天する姿を石組みによって表現され、竹垣では稲妻や山々といった背景を表現されています。重森さんの庭にはどれも物語があり、見る者が解釈の楽しい庭となっています。

低い暮らし

2014.10.26
低い暮らし

<河合寛次郎記念館>の一枚。民芸とは少し離れた話かもしれないが、古き日本のしつらえは全体的に低位置であることがよくわかる写真だ。低位置のシーンは必然的に動きの範囲が限られ、場の空気が集約していく。低い位置での暮しには、低照度・低色温度の光がよくなじみ、光の範囲も必然的に局所的になっていく。古き日本人の生活に、丁寧な慎ましさを感じるのは、しつらえやアクティビティの高さとも関係していると思う。


「暮しが仕事 仕事が暮し」、、、氏の言葉である。

平成知新館

2014.10.26
平成知新館

いよいよ京都国立博物館、平成知新館が開園しました。設計開始から16年の長い年月を経ての竣工だそうです。谷口吉生さんの建築はいつ見ても美しいです。目地の納まりが考え抜かれていて、水平垂直に通じる線が非常に綺麗に整っています。建築寿命という視点で見ても、過去の作品のいずれも笠木や軒の余計な部材は殆どないが、経年劣化が少ない建築という印象です。ホワイエ空間の昼光を交えた光の作り方はとても勉強になります。