光のはなし

目黒雅叙園の1F廊下にて、半球型のグレアカットフードを装着したウォールウォッシャー照明器具を写した一枚。露出している照明器具は敬遠されることも多いのですがこの計画は、壁面のジグザグに合わせ整然と並んだ配列。動線からは、照明器具の光が一切見えないノングレア。目的と効果がとても明快で紳士的です。この様な照明計画に出会うと嬉しい気持ちになります。

逗子の美容室”Deiz”の一枚です。照明メーカー時代にデザインをさせて頂きました。まだ本当の駆け出しで、緊張しながら自分で熟考し現場調整をした思い出の物件です。仕事で近くに来た際には、何度か立ち寄らせて頂き、いつも初心にたち帰ることができます。今では大変評判のお店だそうです。嬉しい限りです。負けずに頑張ろう！

岐阜県各務原市の山の中にある市営葬祭場＜瞑想の森＞を訪ねました。今回ようやく足を運ぶ事ができました。祈りや儀礼と光は、光の一つのあり方としてとしてずっと考えているテーマです。ヒューマンスケールでは無く、建築スケールで儀礼の光を捉えている場所は、日本ではあまり多く存在しません。＜瞑想の森＞は数少ない祈りの建築照明が存在する場所でしょう。波の様な天井が光によって浮遊し水面に移りこむ夜間景観は絶景間違いなし。