建築のはなし

旅と教会

2015.09.20
旅と教会

旅の中では教会を訪れることを非常に楽しみにしています。空間機能は似通っているが様式や装飾は建物によってそれぞれ違いがあり、昼光の取り入れ方・人工照明の扱い方も様々です。そのため空間比較の中で発見できる事柄が多く非常に勉強になります。また読書や書き物をする場所としても非常にありがたい場所でもあります。独特の静寂も好きな空間である理由のひとつです。

九龍城

2015.09.17
九龍城

九龍城砦に行ってみた。九龍城とは1940年頃から中国移民がバラックを建設しスラム化が拡大。その後RCに建て替わるも無計画な増築と無管理下状況から、東洋のカスバと言われていた。アジアンカオスの象徴である。跡地の断面図からは、電線や下水は無計画に張り巡らされ、窓からごみを放り投げて中庭がそのままゴミ捨て場となっているのがわかる。天井高さは2Mくらいだが、ディスコやバーらしきものがあるのも分かる。

香港の集合住宅

2015.09.16
香港の集合住宅

写真は香港のメインストリートに隣接するビルで、1Fがテナント店舗で上層が住居となっている。九龍島のビルに共通しているのは、どれも垂直感が凄いという点。ベランダや出窓が無く、壁が聳え立っている感じだ。中景からは、形態で世帯間がはっきりとわかるわけでも無いので、見た目には共同生活感が強く感じられる。香港は都会だが、ここに日本には無いアジアの哀愁を感じることができる。