diary / 日記とお知らせ

疎外マルクスの疎外という概念。仕事を通じて感じたことがある人も多いと思います。私も20代の頃この疎外に遭遇していました。自らの生産物が外化してしまい自身の労働が敵対した形になる。デザインの仕事が自分と敵対し、自身や社会の幸福と逆行してしまった時期がありました。それでは他社への贈与もままならないはずです。写真は法蓮町の野神の石。

秋の落とし物

2017.11.10
秋の落とし物一時帰宅の時、色づく佐保川へ。入院したころはTシャツで汗ばむ季節だったのに退院間近の今、ひんやりした晩秋の気配を感じます。四季のある国に生まれて、季節を感じる事が出来て幸せだと思う。いつもの風景が同じでないことに気付き、風景を楽しむことができる。

高齢化社会2

2017.11.04
高齢化社会2リハビリの時間には先生と色々な話をします。最近よくお話するテーマはリハビリ棟の環境改善についてです。窓際に移った私は外気外交の恩恵を受け、以前に比べ格段に快適に過ごせていますが、通常平均2、3カ月程の入院患者が多いリハビリ棟では、鬱やストレスの症状も頻繁に見受けられるそうです。環境デザインというところでは、イオンウォッシャー、採光フィルム・光ダクトの導入、ハイサイドライト型の建築形態など通風・採光に対してのアプローチを更に強化する事で改善できる点が非常に多くあります。また、65歳以上が4割を占める人口比率から見ると、リハビリ棟における高齢者との共存は今後更に顕著化するテーマになるでしょう。非高齢者患者が高齢患者の世話をする事でインセンティブが受けられる仕組みを作ったり、最適なリハビリの形態や病床のレイアウトなど考えられることは沢山あります。有用な環境や仕組みの有り方は世情により大きく変わっていきますが、そこに対するアプローチはやはりクリエイティブの醍醐味の一つです。写真は色づき始めた木々と秋の空と佐保川。